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紅露と黒巳と紫陽花のオリジナル小話不定期連載中
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 もう前の記事書いてから1ヶ月以上は経ってるな……。 何してんだろ、僕……。 ゲームにはまり過ぎだよ。ゲームしてるぐらいなら、本編書けよ畜生が……。

 すいません、上の文章は無視してください。 自分なりの反省文です、はい。 すいませんでした。
とりあえず、始めの方を書き直したので、また見てくだされ。
 話の流れとか、大幅に変更したんでいろいろコメントほしいな……。とか言ってみるが、なくても全然いいので。 

第一章      竜の国      第一幕 ディアン

 

 

 そこは静かな川辺だった。  近くを流れる川は、心地よい音をだして澄んだ水が流れていく。 青々とした草むらの中には、点々と赤や黄色やピンクといった花が咲いていて、草の匂いが風にのって運ばれてくる。 

 そんな川辺に二人の人物が寝そべっていた。

 一人は薄茶色をした髪をした頭に、青い眼鏡。頭の傍に、深緑の表紙をした本を置き、落ち着いた呼吸で寝ている様子だ。

 もう一人はタンポポのような金髪をして右の頬に二本の細い傷跡がある人物。

彼の名は、守元(もりもと) ディアン。 この物語の主人公であり、話は主に彼の視点から広がることになる。  

 

「ふあぁ~。 よく寝たっ! ふ~」

 起き上がって一度あくびをする。 それから、一息つくようにして、背中の方に手をやって、濡れてないか確かめてみた。

 湿った布の感じと、ザラザラとした砂と泥が混ざったようなものの感覚が、指先を伝ってきて、彼は自分の服の背中が泥まみれか、あるいはそれに近い状態になっているだろうことを予想した。

「うわぁ~。やっぱちょっと湿ってる……。 雨降ったの二日も前なのに……。 どうりで冷たいわけだよ。 ……兄ちゃんに怒られる……」

 しまったという顔をして、困ったように右頬の傷跡を引っかいてみるがどうにもならないことは眼に見えて明らかだ。 川辺で遊びすぎたのがいけなかったのか、随分疲れてて気にしてなかったけど、ズボンの裾も靴下も気付いてみてみれば、泥だらけだった。

「やっば~。もう早く帰って着替えとかないとな、これ。 おい、デビ! 起きろよ! もう帰ろうぜ!」

「う~ん?」

 ずれた眼鏡を戻しながら、起き上がったディアンの隣にいた少年。彼の名は砂地 デビ。 少し女の子のような顔立ちをしているが、正真正銘男であり、ディアンの一番の友人である。 彼はレンズが汚れていた眼鏡を拭き、かけ直した後、傍に置いておいたあの深緑の表紙をした本を取り上げた。

「今日はやけに素直に帰るんだね? ディアン。 いつもはもっとぎりぎりまで遊んでいるくせに……」

「ぎりぎりまで遊んでいるつもりだったけどさぁ~。 服や靴下がこんなじゃ、兄ちゃんに怒られるよ。 ……理科の宿題も倍にされてるし……」

「そういえば、春休みの宿題ドサッと渡されてたよね。 やったの?」

「ギクッ! ま、まだ……半分……」

「……明日じゃなかったっけ? 期限……」

 コクリ。 青い顔をして頷くディアンに、デビは呆れたようなため息をついた。 春休みの宿題、まぁ、本来ならあることはあまりないものだが、ディアンの場合、理科があまりにも不得意だったために、特別に宿題を出されてしまったのである。 そして、その期限はデビが言ったとおり、明日。

「なんで残ってるのに、遊ぶかなぁ~……」

「いやぁ、今の今まで半分しかやってないのを忘れてた……」

 持ってきていたサッカーボールを拾い上げ、後ろ頭を掻きながら、ディアンはばつが悪そうに苦笑した。

「全くさぁ……。 明日は入学式もあるんだよ? そんなんで大丈夫なの?」

「入学式……、そっか! 明日、そうだった!」

どれだけ物忘れひどいんだよ……

「春休みって永遠につづくものかと……」

「今まで何回経験していることだと思ってんのさ?」

 さらに呆れ顔になるデビに、もうこれ以上追求されるのはごめんとばかりに、ディアンは一気に川辺から土手をかけ上げって行く。 無事上がりきった所で、先ほどのことなどケロッと忘れて彼は笑顔をデビに向けた。

「デェビィ~! 早くこいよぉ~」

「ちょっと待ってよぉ~」

 急に走り出し、一気に駆け上がってしまったディアンを、デビは急いで追いかけてくる。 ディアンはそれを土手の上から待っていた。

 ハッ。ハッ。ハッ。

 最初、ディアンは野良犬が歩いてきたのかと思っていた。 人がいるような気配がしなかったから、普通に野良犬が歩いていくんだろうと思って、なんとなく振り返ってみると、確かにそこには犬がいた。 犬は大きな警察犬とかによく使われている犬だった。 なんて言ったか、シェという音がついた気がする。 しかし、野良犬だろうと思われていたその犬には青い首輪がついていた。

「……!」

 そこで初めてディアンは気付いた。 犬の首輪につけられたリードを、顔に十字のあざのようなものがある人物が握っていることに。

 ふとその人物と目が合った。

 でも不思議なことに、その人物はまるで目も合っていなかったかのように歩き去っていった。 何も見てなかった。そんな感じに……。

「……」

「はぁ、もういきなり走らなくたっていいじゃないか、ディアン! 結構ここ高さあるんだからさ」

 そういいながら、その高い土手を登りきったデビはハァハァと息を荒くしている。 ディアンは動かない。 ただ、黙ってジィっとその人物が去ってしまった方向を見ているだけだった。

「? ねぇ? どうしたのさ?」

「あっ、いや……。変な人だなぁと思って……」

「?」

「なんでもないっ! いこうぜ、デビ!」

「ちょっ、待ってよ!」

 ディアンが川上の方へ向かって走り出すと、デビが慌ててそれを追いかけ始める。 少しずつ日が沈み始めて、影が長くなり始めていた。


 横書きになると見にくいな……、僕の文体……。 やっぱ一行ごとに改行すべきなんだろうか……。
とりあえず続く……。
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