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紅露と黒巳と紫陽花のオリジナル小話不定期連載中
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 あ、紫陽花と紅露のが更新されてるー。やった。
ディアンと先に会ってることになったんだ。あれを会っているというのならだが。文体このままで見にくいことないと思うけどな。
 なんかどうせお互いしか見てないよと思ったら丁寧語が途端に違和感。もともと半分丁寧語じゃなかったけど私の場合。もういいかな。

次はサフの名前の方。サフレイのスペルはSirfreyr(仮決定)。Sir +Freyrなわけですが、意味を考えたら、「主様」みたいにちょっとうっとうしい敬称二段重ねになっている。Sirってどう訳せばいいんだ。

フレイ Freyr  
「主人」や「支配者」を意味する名。元は称号であったと思われ、本名はおそらく、彼の異名とされるユングヴィ。その他にも「貴公子」や「神々の指揮官」と呼ばれた、ヴァン神族の有力神で戦闘において非常に有能であった神。オーディン、トールに次ぐ第三位の神であり、バルドルを除けば最も完全な神であったと言われる。その出自はおそらくかなり古い。海神ニョルズとその妹ネルトゥスの息子で美の女神フレイヤの双子の兄。
かつてアース神族とヴァン神族は互いに激しく戦った。初めはヴァン神族が優勢であったが、戦いは長期化。飽きた神々が和解した際に、その証明・人質として父、妹と共にアズガルズにやってきた。雨、太陽の光、穀物の実りを支配する豊穣と富の神。ヴァン神族の中では戦を司る神であったが、和解の後はその役目は終わり、平和を司る神となる。一般に妖精族の支配者とされる。
霜の巨人族の娘、ゲルドに恋をして、召使いのスキルニルに協力してもらい彼女を手に入れるが、その際スキルニルに自分の持つ「勝利の剣」とも呼ばれる剣を与えることになる。スキルニルは様々な手段を使い、最期には脅迫してゲルドを連れてくる。「神々の没落あるいは運命」<ラグナロク>において剣を失ったフレイは、炎の巨人スルトとトナカイの角でもって戦う羽目になる。死ぬまで彼はスルトをアスガルズに入れなかったが、最後には殺される。好戦的な神々の中にあって、ひとり平和を発見した特異な神。ラグナロクでの神々の敗北は、フレイが剣を手放し、愛と平和に生きたことで決定的になったと言える。
彼は数々の神秘的な道具を所有する。普段はポケットに入れられるくらい小さく折りたためるが、いざ使うときになると、神々の全員を乗せても余裕が出来る程大きくなる魔法の船スキーズブラズニルや、自動的に敵と戦ってくれる魔法の剣、空、海、冥府とどこでも駆けられる黄金の猪グリンブルスティなど。
 また、フレイはスウェーデン人に崇められ、スウェーデン王家はフレイの子孫とされている。フレイが統治していた時代を讃えるような話が載っているのは、確か「ユングリング家のサガ」じゃなかったかな。

 感謝されることを望んだ訳じゃない。それでも憎まれるとは思っていなかった。ラキの、あの頑なな子供の笑顔を見たいと思うのは、私には許されないことなのだろうか。
 『ノルン・フェリス』と書かれた札の付いたドアを開け、ベッドの上を見ると、本当に服が一着置いてあった。サイズが他のものに比べて大きいようだから、除けてあったのだろう。
 ノルンの部屋の中は、いつも意外なほどに片づいている。魔術師としては、正しいことなのだが、普段の彼の言動を見ていると、やはり意外と言われるだろう。
 魔術師の中でも、特に組合に所属して、その規律の中で行動する魔術師を、魔法使いと呼ぶ。普通の魔術師でさえも、守るべきルールと言うものは数多存在するが、魔法使いは更に厳しく、厳格なイメージが拭いきれないものだが、ノルンはそんなものとは全く無縁だ。好奇心だけで魔術師になってみたのだと言っても、大抵の人は納得するのではないだろうか。
 ただ、それにしては、ノルンはいつも勉強熱心で、学生時代の成績も良かった。一年間の内、全学年を通して、生徒の中から特に成績の良かった者を表彰する式があるのだが、その三名の内に、彼がいた。
 名前を呼ばれて立ち上がった彼を見て、周囲の者は皆、驚きを隠せないようだった。伸ばしっぱなしで背中まである、妙に目立つ髪を整えもせず、いつも実験と称してはとんでもない組み合わせの魔術を試し、教師に対する態度も生意気、規則はぎりぎり破らないのが楽しい、と日々豪語しているような彼を、成績上位者ではなく、トラブルメーカーとして記憶していた教師達は、一様に苦り切った顔をしていた。
 その時、私もその三人の中にいて、そこで、前から噂だけは聞いていた彼と知り合ったのだ。それ以後、彼の方から何かと私に声を掛けてくるようになった。
 ノルンは自分のことを話さないから、弟がいることも、今日初めて知った。
 彼は何故、魔術師になったのだろう。
 せっかくノルンが気を利かせてくれたのだから、暫く戻らないことにして、ベッドに腰掛けて考え事をしていた私は、次の瞬間、当の本人の声が頭上から降ってきたので、驚いた。
「やあサフ。遅いので様子を見に来たよ」
「…ノルン?」
「そうとも。それ以外の一体誰に見えるのと言うんだい?」
 そう言って胸を反らすのは、紛れもなくノルンだ。
 あぁ、びっくりした。思わず疑問系で返してしまった。噂をすれば影とは言うが、考えていただけで出てくるとは。
「いや、ちょうど良かった。一つ質問しても良いかな?」
「どうぞなんなりと。と言っても、僕に答えられる範囲でだが」
「君は、魔術師になったことを、後悔したことはあるか?」
 思ったんだ。もしも、私が魔術師でなかったら、彼は笑ってくれただろうかと、うち解けてくれただろうか、と。私は魔術師というのが、奴隷達の憎しみの対象になるのだということすにら、思い至らなかった。何も知らずにいたんだ。
「勿論あるとも。君はないのかい?」
 返ってきたのは、呆れるほどにあっさりした答えだった。
「じゃあ、何故今でも魔術師をやっているんだ?」
「それは簡単さ。何故なら後悔する気持ちを、続けたい気持ちが上回るからだ。しかし、相当応えているようだね」
 よく気が付くものだ。まぁ、突然こんな質問をすれば分かるか。変わらぬ調子で、しかし気遣うように続けられた言葉が嬉しかった。
「分からないんだ。私は外の世界をあまりに知らなさ過ぎて、ここ以外の生活なんてものは、ぼんやり知識として知っている程度で、想像してみようともしなかった…」
「成る程。それでもちゃんと外の世界は存在し、君は初めてそれにぶつかって戸惑っている、といったところか」
 もっと外のことを知りたいと思った。私の知識は、あまりにも限られた世界だけのものだから。急に、知りたいという気持ちが強くなった。
「ノルン。君は元からここにいたわけではないだろう?なら教えてくれないか。どうして、君は魔術師になったんだ?外で何があって、何が君にそう決めさせたんだ?」
 ノルンが、自分のことをあまり語らないのは、それなりの理由あってのことだろうと気づきながらも、尋ねずにはいられなかったのだ。
「ふむ。別に僕は構わないが…。聞いて楽しい話ではないよ?」
 そう言ってから、彼は話し始めた。それは彼にこそ、楽しい話ではなかっただろうに。私の為に、それを語ってくれたのだ。


次からノルンの過去話に移ります。思いつきで書いた割にはちょいと暗いので注意。
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