紅露と黒巳と紫陽花のオリジナル小話不定期連載中
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なんやかんや、してる間に一年経ってた。
時間過ぎるの、だんだん早くなってない?
これ、気付いたら40だねーとか言ってそうで怖い(笑
言ってた社員旅行編です。昔、紅露とリレー形式で書いたやつを色々書き直したり足したりしてます。でも、話の筋はほとんど変えてない……はず。
徐々にあげていきます。たぶん、文字数入らないから、調節しながらやらなきゃだし。そして、また使い方を忘れるという、毎度お馴染みの機械音痴っぷりです。
仕事などなど、忙しい日々の、ちょっとした暇つぶし及び気晴らしになれば幸い。
時間過ぎるの、だんだん早くなってない?
これ、気付いたら40だねーとか言ってそうで怖い(笑
言ってた社員旅行編です。昔、紅露とリレー形式で書いたやつを色々書き直したり足したりしてます。でも、話の筋はほとんど変えてない……はず。
徐々にあげていきます。たぶん、文字数入らないから、調節しながらやらなきゃだし。そして、また使い方を忘れるという、毎度お馴染みの機械音痴っぷりです。
仕事などなど、忙しい日々の、ちょっとした暇つぶし及び気晴らしになれば幸い。
六人衆+1の社員旅行編
ガタゴト、ガタゴトと列車が揺れる。車窓から流れていく景色はすっかり秋色で、紅葉しない常緑樹とのコントラストがとても美しい。まさに旅行にはうってつけと言えるだろう。
ハ「イエーイ★ 社員旅行だぜぃっ!! 生徒もいない、三珠樹もいない! 思いっきり羽伸ばしまくってやるぜいっ!!」
パ「年がら年中羽伸ばしているやつが何を言ってる。喧しいし、目障りだ。大人しくしていろ」
車両中に響く大声に、他五人は耳を塞ぐ。他の乗客がいなかったのは不幸中の幸いだ。体が大きい分、四名がけのボックス席を一人で占拠していたハリトーをなんとか宥め、席につかせる。そう。毎度お騒がせ六人衆は、なんか色々あった結果先延ばしにされてしまった長期休暇、基社員旅行に来ていた。生徒達の試験休みを利用した2泊3日の短い旅である。
プ「でもいいねぇ。やっぱり、秋に旅行できるなんて贅沢だなぁ。こんなにゆっくりとできるの、何週間ぶりだろー」(遠い目)
レ「やめとけ、プス、思い出すのは。折角の行楽気分が沈んじまうぞ?」
この二週間の、ほぼほぼ休みがとれないほどの忙しさを軽く思い出し、全員の顔が一瞬だけ青ざめる。あれは最早罰ゲームを通り越して、苦行に他ならなかった。しこたま仕事を残して(主にマサ)旅行に行ってしまった三珠樹に加え、他の仕事の細かい雑務にいつも通りの授業と、やらなければならない仕事が山積みで、家に帰る暇さえなかったのだ。だからこそ、この休みが取れたことはとても嬉しいことではあるのだが。
サ「そうだよ。短い期間だけど、普段のこと忘れてリフレッシュするために来たんだよ? 仕事のことは忘れないと」
リ「……、言っとくけどな。社員旅行が遅くなった原因も、短くなった原因も、全部お前のせいだからな」
サ「まだ根に持ってるのかい? 忘れなよ。終わったことじゃないか」
五「(こいつ、悪いことしたって一欠片も思ってねぇ)」(※サトさんは、これ以前に大事件をやらかしました。詳しくは三珠樹幼児化事件を参考)
満足げに駅弁を頬張るサトを見つめ、五人は揃ってそう思った。
プ「そう言えば、僕らの他のメンバーを駅で見なかったね。ニロク先生やヘルム先生も来るのかと思ってたけど……」
サ「後から合流とかじゃないの? それか、皆行き先違うとか?」
リ「?! おい、それどういうことだよっ?!! ビーズ達と同じとこに行くんじゃないのかっ?!」
サ「さぁ。僕に聞かないでよ? 今のは推測だよ、推測」
パ「だが、ヒビキも旅行に行くと言っていたはずだが……」
レ「行き先は聞かなかったのか?」
パ「同じ時期だったからな。聞くまでもないかと」
ハ「えぇーっ?! そんなじゃ折角温泉に行くのに、サービスカットみたいなのないんだぜぃっ?! つまらな、ブべっ」
パリ「「しばくぞ、お前っ!!!!」」
つまらないことを言ったハリトーに、珍しく息の合ったリーズとパズの蹴りが入った。まぁ、男子ばかり集まれば、出ないとも限らない話ではある。
ハ「冗談だぜーぃ! そんな怒るなよ。ユリネがいないのに、そんなことしないぜぃ」
プ「ユリネがいてもやっちゃ駄目だよ。(むしろその前に殺されそうだけど)」
レ「そういや、見送りに来てたマサ先生から手紙預かってたな、レスが」
ここで全員が一斉にプスの隣の席に目を向ける。今まで一切発言をしていないので、いないと思われていたかもしれないが、彼は実際にはそこにいた。ただ
リ「電車乗って五分と経たずに寝やがって。なんつー図太さだ(先輩だぞ、俺ら)」
プ「まぁまぁ。きっと疲れてたんだよ、昨日まで任務だったらしいし」
ハリトーが大声ではしゃいでいた時も、皆が駅弁を頬張っていた時も、彼は一人、ずっと寝ていたのだった。もちろん、大声を出されていても、駅弁あるよーと言われても、反応すらしないという熟睡ぶりである。
リ「こいつ、目的地に着いても起きなかったらおいていっていいんじゃねぇか?」
ハ「リーズは心が狭いんだぜぃ★ レッスーくらい軽かったら、俺っちがおぶって行けるぜぃ(グッ)」
サ「安心しなよ。それを言えば、レスの奴飛び起きると思うよ(笑」
ハ「?」
サトの言葉の意味が分からなかったのか、キョトンとした顔になったハリトーはさておき、「とりあえず一回起こそうか?」とプスがレスを起こしにかかる。
プ「レスー? レス、起きて。聞きたいことがあるんだ」
ス「……」(起きる気配なし)
リ「この野郎、寝すぎだぞ、起きろっ!ホレホレ!」
徐にリーズがレスの頭に連続で軽いチョップをくらわせる。「起きろー!」と続けるリーズに、他の四人は呆れ顔をし、残るハリトーは「???」、まだサトの発言について考えていた。
リ「(怒 こ・い・つ!!! マジで起きねぇつもりかっ!!!」
ス「もう起きてますけど」
チョップの嵐が止んだからか、ゆっくりとレスが顔を上げる。その顔は無理に起こされたせいか、いつも以上に困ったような顔だった。
リ「お前なぁ、起きてるならもっと早くに反応しろよ」
ス「……あんなチョップの嵐の中、顔上げたら顔面に当たるじゃないですか。……、「痛っ」って言ってるのに、リーズ先輩こそしつこすぎです」
プ「ごめん、レス。僕も君が「痛っ」て言ってるの、聞こえなかったよ」
ス「…………、夢の中で言ってたみたいです」
リ「対応が露骨だなぁ、おいっ!(怒」
レ「まぁまぁ、ともかく。レス、お前マサ先生にもらった手紙、今出せるか?」
ス「? あぁ、はい」
サ「にしても珍しいよねぇ。マサ先生が見送りにきてくれるなんてさ」
レ「まぁ、理由なんか明らかだろ〜(苦笑」
パ「フンっ!」(不服)
取り出した手紙をプスに渡すレスを見ながら、パズが不服そうに鼻を鳴らし、その様子にレムは苦笑した。
サ「さてさて、手紙の内容はっと……!」
プ「……うわぁ……」
通路を挟んで隣同士だった二人が、お互いに手紙を見合って言葉を失う。その顔は真っ青で、さすがにこれだけでは内容がどんなものかは分からないが、良くない内容だということだけは確かなようだった。
レ「……どした?」
リ「悪い内容だってことだけは分かるんだけどな(汗」
パ「馬鹿め、リーズ。先生に限ってそんなことなど……!」
サ「とりあえず読むよ。「他の奴らは、それぞれ社員旅行を終えているから、まぁ七人水入らずで、とりあえず楽しんでくるがいい。旅館、その他旅先でトラブルだけは起こすな。もしクレームがあったらその時は……」」
他六「(ブルブルブル)」
続きがなくても、予想だけで全員の背筋にゾッとするものが流れていった。しっかり釘を刺された以上、逆にいつも以上に慎重に行動した方がいいのかもしれない。
リ「ハッ!! 待てよ?! 他の奴らは旅行を終わらせてるってことは……」
サ「ニロク先生達や、ビーズ達は僕らより先に社員旅行に行っちゃったってことだね」
プ「それでこの二週間、異常なほどに忙しかったんだね……(汗」
レ「三珠樹も含めて、各週一組ずつ旅行に行ってたんだなぁ」(てか、三珠樹だけはかなりの長期休暇だったんだな)
ハ「お前ら二人、彼女だろぅ? なぁんで気付かないんだぜぃ?」
パ「う、五月蠅い!!」
リ「あんときはそんな余裕なかっただろっ?!」
ハリトーの言葉に憤慨しつつ、かなりがっかりしたのか、そのまま二人は隣同士で、はぁと深いため息をついた。
リ「ちくしょ〜っ!! 俺の! 俺のビーズとの、ラブラブ旅行計画が~っ!! 来ないんじゃ意味ねぇっ!!」
パ「……」(腕組みしてかなり残念がってる)
ハ「そんながっかりすんなってー。男七人、水入らずで楽しもうぜ〜ぃ! 俺っちが、最&高に盛り上げてやるからな!だぜぃっ!!」
嘆きの声を上げ、数々の恥ずかしい計画を暴露しているリーズの後ろで(人がいないことをいいことに移動した)、またテンションが上がってきたのか騒ぎ出すハリトー。心底、他に乗客がいなくて良かったと思う他のメンバーなのだった。そして、それすらも気にせず、すでに二度寝に入っていたレスは、結局目的地に着くそのギリギリまで起きることがなかった。
小分けにしてどんどんいきます。(まだまだ始まったばかり(笑))久しぶりの更新で、どれだけ更新することになるやら
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