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紅露と黒巳と紫陽花のオリジナル小話不定期連載中
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 千夜一夜物語は、絢爛と醜悪とがまざっている。すばらしく美しく情熱的で、かつ俗悪でいやらしい。
 入れ子構造なお話です。まずは事の発端と、シェハラザードが紡ぎ出す物語。その数々の話の中で、更に登場人物が二重三重に物語を語り出す。それからパターン。幾つかの定型が存在していて、予定調和だったり。かと思えば、勧善懲悪というわけでもなく、悪人は上手いことやりやがった、で終わる話もあったり。
 現代の日本の私の感性からみると、結構どうかと思うものも多いですけど、確かに魅力的。
 イスラーム系の美しさは、三日月の美しさだと思いました。
 あの、相手を撫で切る三日月刀のような、優美で艶っぽい感じ。
 この例えでいくと、中国は満月の美ですね。そして日本は水に映じた月影を愛でる文化だと思う。

 それはともかく前回の続きです。
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 庭の曼珠沙華がきれいに咲いています。キンモクセイの香りも強く、秋が来たんだなあとしみじみと思います。
 

 それはともかく、少し前に千夜一夜物語を読み終えました。思うことは色々ありますが一つには、女性が生きるには窮屈な世界。少なくとも私はこれしんどい。それと絶対権力って怖い。王様がめちゃくちゃすぎることしても、通ってしまう。あまつさえ王様だから、とすばらしいことのように語られる。こわい…。
 アラビアンナイトな世界に行くことになったら絶対なりたくない職業=大臣。王様が理不尽だし、振り回されるし、まともなこと言っても相手にされないし、疑われるし、報われないし、……あんまりだ。
 なんだかひどいことを連ねてるようですが、やはり魅力的で、そういう雰囲気の話なんかは次回少しできたら。

 以下は千夜一夜(私が読んだのはマルドリュス版・千一夜物語)を読んで、書きたくなったものです。関係あるのかって聞かれたら別に、舞台設定はアラビアンでなくとも全然問題ない話で、あんまり特定するような描写もしてませんが。
 お久しぶりになってしまいました黒巳です。文藝部でなくなった途端このざまとは、私はやはり締切がないと書けないタイプなのだろうか。夏のうちには何か一つ…と思っていたのに、気がつけば晩夏、というか、もう初秋?台風過ぎてから涼しくなりました。夜には随分虫の声が響くようになって、秋来ぬと目には清かに見えねども…という風情です。

 
 
 なんか一応色々動いてはいるんですけど、特に報告できるようなことがないです。ので近況というより最近あったこと。
 
 少し遠出して帰りに喫茶店に寄ったときのこと。店のおじさんが注文をとりにきて、私の近くにいたおばさんに話しかけていました。
「ご注文は?」「え~と、そうね、なんにしようかしら……」

なんかやけにゆったりしたテンポのおばさん。
「じゃあカツサンドを」「かしこまりました。以上でよろしいですか?」「ええ」
しかしお店の方、何かに引っかかったのか、他の人にはそんなことしないのにあえて重ねて、
「お飲み物はよろしいですか?」
するとおばさん、
「あら、もちろんいりますよ」
ここで即座に「何になさいますか」と聞いたたお店の人の前でさらにゆっくり悩んでアイスティーを注文していらっしゃいました。
 随分ゆったりした、というか、普段言わなくても飲み物が出てきて当たり前の環境にいるということですかね?物腰の柔らかいご婦人でしたが、なんか独特の空気でした。

 
 ここで更に話題を転じて、実は今日病院行ってきました。家族に「お前ヤバイ。病院行ってこい」と言われたもので。
 
 で、診察室でなんかこんななってて…と患部を見せたらお医者さん
「大分ひどいことになってますね」
 ほっといたら治るかと思ってたんですけど…と言うと、
「あなたは慣れてるから大したことないと思うのかもしれないけど、初めてなった人なら病院に飛んでくるレベルですよ」
???いや、痛いなーとは、思ってましたけど。指が曲がったまんま伸ばせないなーとか、首さわったら皮膚がはがれ落ちてくるなーとか今までもあったんで。
 
 自分は痛みには敏感な方だと思っていただけに、言われたことにびっくりしました。お薬もらってきたので、これでおさまるといいな。


 前置きが長くなりましたが、とりあえず以下に短編一つ。オマージュって言えば許されるのだろうか。パロディとかパクリとか違いがよく分からないのですが。元ネタは教科書にも載ってるし有名すぎるので、知っている前提で書いてます。

 タイトルまんまですが、自慢しにきました。P1000629.JPGP1000628.JPG








 友人が!私がちまちま書いていた鬼子流離譚を一冊にまとめてくれました!
 画像載っけるのはじめてなので、うまくいってるか分かりませんが。
 二冊あるのは色違いで友人の分と私の分と作ったからです。中身の編集は自分でやって、装丁は友人が手がけてくれました。一つの卒業記念です。
 取り出して眺めてはにやにやする日々です。

 これだけではあんまりなので、つづきに最終回を部誌に書いた時のあとがきから抜粋して、登場人物語り。
 ※ネタバレ当然の如く含みます。
 以前言っていた番外編を一つ。そう言えば書いたけどここには出していなかったので。
 本当は明後日締切のレポートが一つあって、まだ一頁も書けていないというひどい有様なのですが…息抜きって必要ですよね。本当に短い物です。
 あと今、第一部書き終わってあらためて、人物設定とか書き出してみています。私の中でもぼやっとしたところが多いので、書き終わってからでないと書けないという、意味の分からない設定集。どうも明文化するのが得意じゃないようで、どこまで書くのがいいのか、どこまで決めておくのがいいのか、考え考え書いてます。書き終わったらここに晒してみようかどうしようか。 

 番外というか、予告編。
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